住宅ローン講座
先月は「期間短縮型」の繰り上げ返済についてお話しましたが、今月は「返済額軽減型」についてお話します。 「返済額軽減型」は、原則として返済期間は変えずに毎回の返済額を減らす方法です。繰り上げ返済した額は全て元金の返済にあてられ、その分の支払利息が軽減すること、時期が早い程、金利が高いもの程、返済期間が長いもの程利息軽減効果が大きくなる点は「期間短縮型」と同じです。
●「返済額軽減型」と「期間短縮型」の比較
(借入金額3,000万円 返済期間30年)
| 期間短縮型 | 返済額軽減型 | |
| 繰上返済の効果 | 1年5ヶ月(17回)期間が短縮される | 毎月返済額が121,562円になる(4,919円少なくなる) |
| 利息軽減の額 | 1,112,959円 | 438,303円 |
同じ額での繰上返済効果を比較すると、利息軽減が目的であれば、上の比較の通り
「期間短縮型」のほうがメリットが大きいです。
しかし、支出増加や収入減少などにより毎月の返済が厳しくなった場合はどうでしょう?
このような場合に取るべき対策は、毎月の返済額を抑えて少しでも余裕のある生活にすることなので、たとえ効果は小さくても「返済額軽減型」で繰上返済を行うべきです。
また、2年・3年・5年・10年などの固定期間選択型のローンを利用した場合、将来の金利上昇に伴う返済額アップが気になるところです。
●金利上昇時の繰上返済に利用
(借入金額3,000万円 返済期間30年)
上の例では10年固定で当初金利が2%だったものが、10年経過後適用金利が4%に上昇すると、返済額は2万円以上アップしてしまいます。しかし、ここで370万円の繰上返済を行えば、毎月返済額を以前とほぼ同じ11万円に軽減することが出来ます。つまり10年間で370万円を準備できるのであれば、4%程度までの金利上昇には耐えられるという一つの目安になります。
次回も引き続き繰上返済について、そのタイミングや注意点についてお話していきます。
















